買ったもの

第二次世界大戦前夜、戦艦大和の設計図が流出、これを手に入れ46センチに惑わされた世界各国(日米英独伊仏蘭蘇)が競って46センチ砲搭載の超大和級戦艦建造に着手、完成した戦艦群が殴りあうというお話。つまり「ヤマトファイト! レディー・ゴー!」。
各国ヤマトはネジのはずれまくった代物でして、

上巻ででてくるだけでこんなのばっか。

とりわけオランダのネーデルヤマトは外見のぶっ飛び度が半端じゃなく、艦橋に発電用の巨大風車を装備。しかも単装多面体球形砲塔4基というわけのわからない主砲塔。外見の割りにしょぼいやられ役ながらも発電用風車を電探と誤認した日本軍が電探開発を強化するという伏線に。
46センチ砲三連装4基搭載の本家大和は下巻でさらに魔改造されそうな雰囲気。
図面は神奈備祐哉。こうした超ヤマト級戦艦をことどとく図面に起こしてますが、とりわけ巻末のサンダーチャイルド図面は必見。作中のジョンブルヤマトではなく元ネタの宇宙戦争に登場する水雷衝角サンダーチャイルドというのが莫迦すぎてワラタ。こうしたジョークを解する図面描きとそれを許容する編集は莫迦だな(褒め言葉)