バージニア工科大学銃乱射事件に関して

4/18付け新潟日報日報抄より

米国の西部開拓時代、テキサスに「三本足のウィリー」と呼ばれる裁判官がいた。公判中のことである。突然、被告がナイフを抜いて「これがテキサスの法律だ」と叫んだという

▼ ウィリー裁判官は六連発銃を取り出して言ったのだった。「それなら、こちらがテキサスの憲法だ」。米国の銃信仰を象徴する伝説である。「先住民虐殺から大統領暗殺まで米国史上のあらゆる暴力事件を、銃文化が一段と凄惨(せいさん)なものにしてきた」と「アメリカ・暴力の歴史」(人文書院)はいう

▼暗い歴史にまたひとつ、惨劇が加わった。バージニア工科大に銃を持った男が乱入して三十二人を殺害、米犯罪史上最悪の銃撃事件となった。八年前にコロンバイン高校に乱入して十三人を射殺した二人の少年は、女生徒に銃を突きつけて聞いた。「神を信じるか」

▼「はい」という女生徒の答えを聞くやいなや、撃ち殺したのだった。どうしたらこれほど無慈悲になれるのか。バージニア工科大を襲った男も殺人マシンのようだ。終始無言、慣れた手つきで約二秒ごとに拳銃を撃っている

▼米国の冷酷な犯罪の土壌として語られてきたのが、黒人奴隷の虐待など建国以来の暴力の歴史だった。競争の厳しい格差社会に不安を募らせた人々が、攻撃的になっているという指摘もある

▼ 厳しい銃規制が必要なのに、米国は「武装すれば犯罪から身を守れる」という銃信仰に阻まれている。それが「迷信」だと、いつ気付くのだろうか。日本では長崎市伊藤一長市長が拳銃で撃たれた。戦後、米国文化の大きな影響を受けてきた日本にも、銃社会の恐怖が押し寄せている。戦慄(せんりつ)が走る。

なんかずれてる日報コラム。外国人がアメリカでおこした事件に銃信仰はあんまり関係ないんじゃ……。
容疑者、米国育ちの韓国人なんですね。そうすると銃社会とも関連あるかな。金がらみでヤクザが人を拳銃で殺した事件とアメリカ銃文化を関連付けようとする結論はよくわからないけど。