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差別用語を見直す―マスコミ界・差別用語最前線

差別用語を見直す―マスコミ界・差別用語最前線

差別用語そのものよりも差別用語ということでマスコミ・出版業界で使用できない語群についての本。差別用語の「バカ」から「日本海」にいたるまで、単語単体からことわざ*1と幅広くとりあげている。放送禁止歌 (知恵の森文庫)あたりを自分から読んでいるような、以前から差別用語問題に関心のある人間には目新しい事実はない。逆に言えば、これから差別用語問題について触れようとするのであればよい入門書になるだろう。
個々の語、あるいはケースバーケースの用例についてマスコミ・出版関係者にアンケートをとった結果を一応ながら併記しており、通読すると「差別的意図はないけれど差別だと騒がれそうだから差別用語として禁止する」という彼らの意識がよくみえる。こうしたヒステリックな言葉狩りの結果、たとえば「バカチョンカメラ」という言葉をブログなどで使ったときにただ「差別用語である」という一点のみで非難する人間が生まれてしまったのだろう。日本語としての「チョン」の成り立ちからしバカチョンカメラ朝鮮人を侮蔑する差別用語とはなりえない。その音から誤解されているにすぎない。もちろん、「チョン」を朝鮮人への蔑称として差別意識をこめて使用するのであればそれは糾弾されてしかるべきである。こうした理解なしに、特定の政治思想を抱えた集団・個人以外で差別用語だから使ってはいけないと一般人までも思い込むようになった原因のひとつに、業界人の解同が騒ぐから差別用語として抹殺するという事なかれ主義的な対処があるのではないだろうか。


本書を読み終えて恐ろしく感じた部分に、「バカ」や「部落」と同じく1章をさいて「日本海」があげられている点がある。「環日本海」という名称が会議・イベントなどで用いられるのをみなくなった印象はあったが、本書では韓国がその原因とされている。日本海の冠された国際イベントには参加できないと駄々をこねるという。しかたなしに東アジアなどと言い換える。
韓国一国の我侭のために日本海という単語が使えなくなる現状がある。彼らが盛んに抗議することで臭いものには蓋的な流れで東海や、中立な第三者的な名称が持ち出されないと言い切れない恐ろしさがあるのだ。差別的意図はないという断りなしに大声で「部落」という単語を「集落」の謂いで使用できなくなったように。


モーティマー夫人の不機嫌な世界地誌-可笑しな可笑しな万国ガイド

モーティマー夫人の不機嫌な世界地誌-可笑しな可笑しな万国ガイド

上が差別を扱った本であるならこちらは全編丸々差別意識の塊のような本である。
19世紀イギリスの児童文学作者モーティマー女史が執筆した本書は世界中の国への悪意と偏見と差別とに満ち満ちたガイドブック。とにかく偏見しかないが意外にも違和感のある偏見はないのがおもしろい。フランス人はおしゃれだけど不潔でイタリア人は無知で不道徳だとか。アジアについても、日本人は真面目だけどハラキリという不道徳な陋習を5歳から習うとか中国の宗教は全部邪教で辮髪を結っていて市場を歩くに赤ん坊の死体に躓かないことはないとか。
なんで児童文学作家にしてロクに英国から出ることもなかったモーティマー女史がひたすら世界中の国を罵倒するような本を書いたのか考えると値段分の価値がでてくるんじゃなかろうか。


買ったのはアニメイト特典版。瑞穂お姉さまの黒ビキニにやられました。通常版との違いはカバーだけのはず。たぶん。


あらきかなおなんでロリプニ化。独特のハイテンポで話は進む。エロゲやアニメの原作と比べてどうのこうのという漫画ではない。
同じ作者の一般商業漫画では魔法のじゅもん 1 (まんがタイムKRコミックス)のほうがくだらない下ネタが多くて好きだが、これはこれで悪くない。というかエロすぎです。デフォルメ絵なのに。


ツインテールにするとロリ化するのは事実なんだなあと。要所要所で原作と比べて瑞穂お姉さまが女々しくなってるのでハァハァ。

*1:群盲、象を撫でるなど