The Libertyを読んでみませんか?
幸福の科学出版の月刊誌「The Liberty」がおもしろい。
一言で言えば「正論」「SPA!」の頭の悪いところと「ムー」をごっちゃにしたような不可思議な雑誌で突っ込みどころ満載。
リンク先の目次をみてもらえばわかるが、「年金問題」と「移民問題」と「UFOネタ」が並列されているがこれが毎月この調子。
特集「国営ネズミ講」が潰れる前に
年金問題の根本解決
持続可能で国民が納得できる年金制度に向けて
日本は「75歳現役社会」モデルをつくり世界に発信を
移民国家を目指せ!
移民受け入れか、それとも衰退か
UFOパニック2 意外とあなたの身近に、宇宙人
公務員も稼ぐ時代へ
黒字を出す「ニッポン株式会社」への道
The Liberty ( ザ・リバティ ) 2010年 04月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 幸福の科学出版
- 発売日: 2010/02/27
- メディア: 雑誌
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- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2009/02/09
- メディア: 雑誌
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2010年5月号にいたっては、
日本を創ろう
人口は増やせる!
少子高齢化の解決策はこれだ少子高齢化ほど日本の未来に暗い影を落としているものはない。このまま行けば人口が減り、経済は縮小し、年金も破綻することになるからだ。しかし、この問題は必ず解決できる。小手先の対策ではなく、真正面からこの問題を見据えれば、人口を増やすための方策が見えてくる。新しい日本を創るために必要な人口増加策について考えてみた。
2012地球文明は崩壊する!?
フォトン・ベルト、惑星ニビルの接近、アセンション−
そして今明らかにされるアトランティス文明崩壊の秘密最近、「2012」の文字が書店で目につく。さらにそのそばには「フォトン・ベルト」「アセンション」などのワードがつきまとう。昨年公開のハリウッド映画『2012』のような天変地異が2年後に起きるのか?折りも折り、今年に入りハイチ、チリ、台湾、トルコと大地震が頻発している。ノストラダムスの予言から10年、またも文明崩壊の危機が訪れるのか。このたび、幸福の科学・大川隆法総裁からアトランティス文明、ラムディア文明という超古代文明の崩壊に関する最新霊言の収録がなされた。これから人類はどうなるのか?
不況でも頑張る中小企業
デフレ不況が続くなか、大企業はコストカットによる低価格路線に余念がない。だが技術系産業の場合、安易なリストラでは優秀な技術者が流出し、むしろ競争力を失いかねない。資本力で劣る中小企業が、この厳しい状況で生き残る道を探ってみた。
こんなコンテンツが平然と並んでいる素敵雑誌です。
さて、そんなリバティーは6月号で一番面白いのが霊言。大川隆法総裁御得意の霊言でマルクスやら毛沢東やら金丸信やらと交信。
マルクス
「・私は生きている。今は1800年代だ。私が死んでいると言うあなたがたはペテン師だ。人を馬鹿にするんじゃない!」
「・わしは第二のキリストだ。聖書に書いてある千年王国を地上に実現しようとして共産主義をつくり、全世界の労働者を救おうとした。」
「・わしはヘーゲルを超えたと思った。完璧な思想だったから。わしみたいな賢い人間が貧しく生きなきゃいけない社会は、やっぱりおかしかったわけだよ。」
このマルクスさん、死後地獄で迷っているそうで霊言にはドイツ系の高級霊が通訳を務めたそうな。地獄で世迷い言ぬかしてるじいさんの霊言にどれほどの意味があるかは知りませんが。というか最後の発言などほとんど逆恨みもいいところです。
以上、地獄に落ちたお二方の霊言。
毛沢東
「・核大国である中国が日本以上の経済大国になった時に、日本は中国に頼って生きていくしか道はないんだよ。アッハハハハハハ!」
「・靖国参拝に文句をつければ日本のマスコミがちょうちん持ちをする。馬鹿みたいな国だよな。民主党政権が永続することを祈ってるよ」
毛沢東の霊言は比較的まとも。ほかにもF・A・ハイエクだの金丸信だのチャーチルだのの霊言があるが、要は幸福の科学が言いたい日本政府を批判し「今のままなら日本は民主党政権によって滅びに至り、中国の属国となる」ということしかいってないので割愛。
大川総裁と霊言すると発言がみなひどく下品で下劣な人格になるんですけど、死後は善人づらがはげてしまってみなそうなるんでしょうかね。ガリバー旅行記にでてくる交霊術師は死後はみな本音しか語らないという設定だったがそういうことなんでしょうか。どっかでフォローされてるかもしてないけどそこまで中川隆さんの本を読んでいないのでわかりません。まあ明治天皇・昭和天皇の霊言で独裁君主じみた昭和天皇の霊と会話してた方ですし。
「もうすぐ地球はフォトンベルトに突入してしまう!だから俺は自殺するんだ!」と投身自殺しようとする不良を更生させる仲間由紀恵とかそんなマンガがのっていた先月号と比べ、6月号の連載漫画リアルパニックはおとなしめ。キューバ危機。E・Tから技術供与うけていた米ソ双方がにらみ合うも、「E・Tの目的は地球征服だったんだよ!!戦争なんかしたら思う壺だ!愛と秩序と徳という文明でETに対抗するしかないんだ!」とケネディがフルシチョフ説得して回避。カストロ議長は米に攻撃しようとするもUFOの大群にびびってあきらめるという。
この雑誌、「不況でも頑張る中小企業社長」や普通のエッセイ、著名人インタビューなどがのってるんですけど、そういった人たちは幸福の科学の信者なんでしょうかね。たとえば創価学会の婦人誌「パンプキン」ではインタビュー3人のうち二人は普通、3人目は無名でガチ学会員。池田先生のおかげでがんばれました云々で満ちたお言葉。リバティーもそういう感じで、信者非信者がそれなりの割合で掲載されてるんでしょうか。先月号の「さとうふみやインタビュー」は問題外でしたけど。まああの人は信者だって告白してますし。金田一少年の事件簿で殺人を扱うマンガばかり描いてたら信者仲間からも批判されたそうですよ。大変ですね。
他にも、編集長が実はアブダクションされていたり、朝日新聞記者から幸福の科学に転身した幸福実現党総務会長矢内筆勝氏*1は70年代中学生のころにノストラダムスの大予言にショックを受け「自分は何をしたらいいか」悩み始めたなど突っ込みどころは多いので是非一読してもらいたい雑誌です。
The Liberty (ザ・リバティ) 2010年 06月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 幸福の科学出版
- 発売日: 2010/04/30
- メディア: 雑誌
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