たまには真面目な本なども

クォンタム・ファミリーズ

クォンタム・ファミリーズ

著者のustream配信AIR実況をみていてふとそういえばとおもい購入。


家族とは社会システムにより定義されるのかという問題を量子力学のロジックで多元世界をえがいたSF的哲学的小説。
「批評家東浩紀」ではなく小説家東浩紀として見た場合、ずいぶんと理屈的な部分やご都合主義的、後付的に足していったような終盤の展開は気になるが、おもしろい小説であることに違いはない。

話の筋がわかりづらいというレビューもあるが、トリック満載のSFやミステリーを読み慣れていないとちょっとつらいかもしれない。まとめ方に問題があるともいえるが。


ヨーロッパ史における戦争 (中公文庫)

ヨーロッパ史における戦争 (中公文庫)

「ヨーロッパ」の戦争を社会・道徳(倫理)、そして経済的な視点から外観した名著。このたび文庫版ということでリーズナブルかつ手軽に読める形態で出版されたことを喜ぶ。軍事史のみならず政治史、国際関係史を学う上でも一読してほしい。


中世から近代にかけて戦争にもたらした技術の役割を重要視していないきらいはあるが、たとえばホールの火器の誕生とヨーロッパの戦争のごとき火器主義論的な捉え方はあまりにいきすぎではあるように思えるので、軍事史としては技術の扱いはこのくらいが丁度いいのかもしれない。

続審問 (岩波文庫)

続審問 (岩波文庫)

じょしらく(1) (ワイドKC 週刊少年マガジン)

じょしらく(1) (ワイドKC 週刊少年マガジン)

ヤスの無駄遣い。絶望先生でやれ。いつもとネタ同じじゃねえか。トークが邪魔すぎてかわいい女の子の絵を楽しめないだろ。
これくらい書いておけば久米田先生が落ち込んで絶望先生でネタにしてくれるかも。
一振り、連れて(TENMAコミックス RiN)

一振り、連れて(TENMAコミックス RiN)

ベンジャミン通算5冊目のコミックス。
「一振り、連れて」全7話/「わらしと太助」全5話/「夏は水着で」
「一振り、連れて」は一応時代劇もの。雑誌掲載時、展開のあまりにゲドマガ的すぎてわらってしまった覚えがある。河童の幸江は名前だけ「わらしと太助」にもまた黒柾志西名義の「鬼ごっこ」にもでてきたなあ。
全体的に白と黒、特に髪の毛の黒が印象的だが逆に黒髪のキャラクタは顔その長さと体型でしか区別がつかない。「一振り、連れて」の後半では主人公の背が縮んだりなんだりと変化してちょっとこんがらがった。
全体的にセックス描写というか絵のそのものが蛋白で、既刊とおなじく抜き目的には使えないだろう。


帯には載っていないが「夏は水着で」はスク水ショタ物。スク水着たショタが誘い受けでノンケの男の子に足コキさせる。これはなかなかよろしい。
あと、メロンブックスで買ったら黒セーラー服のエロポストカードがこれがあたりなんだろうか。

マジキュー4コマ 真・恋姫無双(8) (マジキューコミックス)

マジキュー4コマ 真・恋姫無双(8) (マジキューコミックス)

いきなり延川祐子のラジオネタで吹いた。「ラジオま」かよ!
相沢良彦は、公式のサンプルにもあるがねねの着飾った姿がかわいくてよい。
全体的にコスプレネタが多かったような気がするが、質は維持されているとはおもう。低位安定ともいえるが。

同人

  • Hypothetical Box ACT 2/Unlucky Morpheus
    • 再販版というなかれ。全曲リレコーディングでとにかく音質の悪かった旧作からまったく別物に仕上がっている。「花咲く春のある限り」が特に良かったかと。
  • 追い駆ける/即席魔王
    • このサークルには珍しいマリアリシリアス本。どんなにがんばっても魔理沙は人間で、脇役でしかないんだよねえ。
  • らぶぷら/abgrund
  • たるゆめ6/abgrund
    • 女装少年、たいへんおいしゅうございました。