萌え燃え 征夷大将軍綜覧

萌え燃え 征夷大将軍綜覧

萌え燃え 征夷大将軍綜覧

 ライターの個人名が表にでていないあたりあやしくおもったが、読んでみればなかなか良書であった。


 平安時代、あるいは南北朝南朝方の征夷大将軍についてもきちんとふれている。個々人の経歴を記すのみならず歴史的意義まで踏み込んでまとめられていた。鎌倉以後の幕府(武家政権)の各形態やなぜそれらが瓦解したのかも平易に解説。目立った間違いはない。江戸時代の幕藩体制の崩壊も経済面をきちんと指摘。世界資本主義の影響までふれていればなおよかったが、それは歴史初心者にはちとハードルが高い。萌絵にさえ抵抗なければ、武士ってなに?武家政権って?という人にも勧められる。
 全体的に浅く広くではあるが「征夷大将軍(と幕府)」について読みやすくまとめられている一冊だ。


 なお、カバーを外すと参考書風装丁。でも本文はカラーで萌え絵なわけでどれだけ意味があるかは不明。

絶対女王にゃー様 3 (ガガガ文庫)

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