ラヴクラフト全集7

創元推理文庫版全集、20年越でようやく完結いたしました。
だいたい6巻まででHPLの主要な作品は訳出されていたので、今回は知らない作品が多い。
国書刊行会の全集なんてまともに読んだことほとんどないしね。


全体的に初期の短編が収録されているので、作品の質そのものは微妙。
ラヴクラフトの人種偏見がにじみ出ている作品((恐ろしい老人』『あの男』など)もあるので、買って損はない。
ただ、技巧的なものや構想的な部分については、後期の諸作と比べて著しく見劣りしている。