7月後半に買った本など

実録 自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO

実録 自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO

 「UFOの積極的肯定派じゃなし俺も見たことないけどパイロット生活の中で部下たちはよくみてるんだよ」
というスタンスの一冊。


オカルト系UFO肯定論者からすると物足りないところがおおそうだが、「UFOのせいとしか思えない計器故障」に見舞われたパイロットが正確に報告してしまったあとの騒動が悲しい。
UFOなど存在しないため機体の構造的欠陥とみなされるが、そうなるとT-3全機を改修せざるをえない。上司に呼び出され夜中に戻ったパイロットの二人はそれ以後その件に口をつぐんでしまったという。

 個人的に、7章「UFOと精神世界と三島由紀夫」がおもしろかった。三島由紀夫はUFOにも精神世界にもずいぶんと傾倒していたが、F-104に搭乗したときは様子も尋常でなく、はじめて戦闘機にのる人間のそれではなかったという。メモをとるというが膝の上では書きづらかろうというとすでにボードを用意している。地上に降り立った三島はメモ用紙3枚にびっちりと記していたという。その上で著したのが太陽と鉄 (中公文庫)の「F104」であるが、急上昇する戦闘機を勃起した男根に擬するその感覚はまったく理解できない。


 UFO目撃については「部下がこんなの見たんだよね、レーダーに映ってるけど目視できなかったり逆もあったり不思議だよね」というノリなのであまり述べることがない。

えっちーみっくす!! (ホットミルクコミックス)

えっちーみっくす!! (ホットミルクコミックス)

isao商業初コミックス。全体的にビッチなお姉さんに食われたり食ったりする。金髪娘とにゃんにゃんしちゃう「いたずら髪の娘」「いたがみ」、ビッチヤンキーに童貞奪われる「学校の快談」が当たり。おっぱい!おっぱい!なお姉さんが好きな人向け。基本的に和姦なので後味の悪さなどは一切ない。安心して読めるエロマンガではある。
二丁目路地裏探偵奇譚 (4) (まんがタイムKRコミックス)

二丁目路地裏探偵奇譚 (4) (まんがタイムKRコミックス)

最終巻。綺麗にまとまったなあとは思うが打ち切り感が拭えない。俺もアリスさん嫁に欲しい。日常系ラブコメ異能バトル。必殺技を叫びつつ炎の槍やらなにならでバトるラブコメはあれど、あえて日常系でこれは珍しい。
ツンデレデレデレデレな一乃さんと密室でひたすらいちゃいちゃする前半はかなりよかった。対抗馬のキリノがでてきたあたりは微妙。でもそうでもしないと異能バトルの見せ場がなくなってしまうけど。あと妹ね。妹がいいよ。病んでて。
名前のある登場人物は皆異能持ちなのね。

LO (エルオー) 2010年 09月号 [雑誌]

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バー・ぴぃちぴっとはきわめて頭がおかしい

アンチ・マジカル ~魔法少女禁止法~ (一迅社文庫)

アンチ・マジカル ~魔法少女禁止法~ (一迅社文庫)

魔法少女ウォッチメン。あらすじもほとんど同じ。あとがきのごとき言い訳に納得できるかどうは微妙なところ。魔法少女パロディともウォッチメンパロともどちらともつかない。
最後のベリーがサクラを切り捨てるくだりはおもしろい。二巻以降に続くようだが続くほど売れてるのやら。
ラノベ離れした悲鳴や救いのない展開は好き。登場人物がただのコマでストーリーを回すための役割しか与えられていないのは伊藤ヒロらしくはある。


女装成分はまったくないといってもいいから期待するだけ無駄である。
そうした点を差し引いても二巻が読みたくなる一冊だった。

ウォッチメン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

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